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🏯100年先へつなぐ銅屋根工事。

 

職人の手仕事と下地づくりの現場から

こんにちは、キヨミホームの広報・岡田です☺️

長い年月を経て、静かに佇むお寺の屋根。今回、その銅屋根の葺き替え工事に携わらせていただくことになりました。「屋根のリフォーム」と聞くと、銅板の張り替えが主な作業に思われがちですが、実際には目に見えない部分にこそ、最も大きな手間と時間、そして技術が注がれています。

この記事では、工事の裏側にある“本当の仕事”を、写真とともにご紹介します。

【STEP1】歴史ある屋根と向き合う

古くからこのお寺を守ってきた銅屋根には、
時間を重ねたことによる緑青(ろくしょう)の美しさがありました。
しかし、棟や端部の浮きや腐食、銅板の変形など、目には見えにくい劣化が随所に現れていました。


【STEP2】既存の銅板を丁寧に解体

まず行うのは、既存の銅板の撤去。
一枚ずつ、職人が手作業で解体していきます。
この工程で、屋根下地の傷み具合や、当時の施工の工夫も見えてきます。

ただ取り外すだけでなく、建物の状態を“読み取る”作業でもあります。


【STEP3】下地の補強工事。見えない部分にこそ真価あり

見えなくなる場所こそ、丁寧に。
しっかりとした下地があってこそ、仕上げ材である銅板も安心して張ることができます。

長年の風雨にさらされていた野地板(屋根下地の木材)は、
一部に傷みが見られたため、その上に新たな合板を全面に敷いて補強しています。


【STEP4】防水処理の徹底

合板の上には、防水シート(ルーフィング)を隙間なく貼り、
雨水の侵入を防ぐ構造をつくります。

屋根の工事では、この「見えない防水の仕組み」が長期的な耐久性を左右します。


【STEP5】銅板施工。一日で数メートル。職人技の積み重ね

そしていよいよ、銅板の施工へ。

銅板は、1枚1枚すべて手作業で加工・調整・設置していきます。

  • 必要な大きさにカット
  • 折りや角度を微調整
  • 張り合わせる位置を正確に調整
  • 歪みや浮きが出ないように、慎重に固定

この一連の作業を職人が丁寧に繰り返しながら、少しずつ進めていくため、
一日で進む距離はほんの数メートルほど。

スピードよりも「精度」。
何十年、あるいは100年以上も風雨に耐えるために、必要な手間なのです。

貼りたての銅板は、金色に近い輝きがありますが、
年月とともに酸化が進み、やがて落ち着いた緑青へと変化していきます。
まるでこの建物の“時間”に溶け込んでいくようです。


【Before→After途中経過】

まだ全体の工事は途中ですが、新しく張られた銅板は輝きがあり、
仕上がりのイメージが少しずつ見えてきました。

✒️さいごに

今回の銅屋根の葺き替え工事は、単に「材料を新しくする」だけの工事ではありません。

それは、この場所を守ってきた時間と、これからの未来をつなぐ作業。

見えないところにこそ、職人の技術と想いが宿っています。

引き続き、工事の進捗を丁寧に記録しながら、

また次回、完成までの様子をお届けしていきます。

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